さかさまの謎-チャイナ橙の謎-

チャイナ橙の謎　エラリー・クイーン

ホテルの部屋で男が殺された。
男の服は、前後が逆になっており、部屋にある絵も本棚も全てが“さかさま”になっていた。

面白いミステリーでした。

いろいろツッコミたくなりますけれどね。
中国の話は関係ないのかーい、とか。

槍のトリックのところは、実現可能なのでしょうか。
映像化してほしいです。

タグ：ミステリー 本

盗まれた宝石はどこに？-「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察-

「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察　マーサ・グライムズ

のどかな村で、殺人事件が発生した。
森の中から犬が人間の指をくわえて現れたのが、事件の発端だった。
ジュリー警視とメルローズが、事件を追う。

とても面白いミステリーでした。

個性豊かなキャラクター達が、魅力的です。

ジュリー警視の悲しい過去が明らかになり、物語に深みがありました。

イギリスでは、パブでテーブルトークRPGをやっていることもわかって面白かったです。
現在でもやってるのかな？

タグ：ミステリー 本

飛行機に乗るのが怖くなる話-死んだら飛べる-

死んだら飛べる　スティーヴン・キング、ベヴ・ヴィンセント編

飛行機についてのＳＦ、ホラー、ファンタジー、ミステリーの短編集です。
いろいろなタイプの話が読めて、面白かったです。

「貨物」E・マイクル・ルイス
「大空の恐怖」アーサー・コナン・ドイル
「高度二万フィートの恐怖」リチャード・マシスン
「飛行機械」アンブローズ・ビアス
「ルシファー!」E・C・タブ
「第五のカテゴリー」トム・ビッセル
「二分四十五秒」ダン・シモンズ
「仮面の悪魔」コーディ・グッドフェロー
「誘拐作戦」ジョン・ヴァーリイ
「解放」ジョー・ヒル
「戦争鳥(ウォーバード)」デイヴィッド・J・スカウ
「空飛ぶ機械」レイ・ブラッドベリ
「機上のゾンビ」ベヴ・ヴィンセント
「彼らは歳を取るまい」ロアルド・ダール
「プライベートな殺人」ピーター・トレメイン
「乱気流エキスパート」スティーヴン・キング
「落ちてゆく」ジェイムズ・ディッキー

「高度二万フィートの恐怖」
この話は映画「トワイライトゾーン」で見ました。
他の人に信じてもらえないところが辛いです。

「仮面の悪魔」
一番、ホラー色の強い話でした。
うーん、怖い。

「誘拐作戦」
ＳＦです。
未来から飛行機事故で死ぬ運命にある人々を誘拐しにくる話。
未来の世界が過酷すぎて、ぐっときました。

「解放」
リアルな、あってもおかしくない世界の終わりの話。
ジョー・ヒルは優しい人なんだなぁ。

「彼らは歳を取るまい」
読んだら「紅の豚」、「風立ちぬ」を思い出しました。
宮崎駿監督に是非読んで頂きたい話。

「乱気流エキスパート」
そんなに怖くはないけれど、発想が面白いと思いました。

権謀術数で帝国と戦う-イシャーの武器店-

イシャーの武器店　Ａ・Ｅ・ヴァン・ヴォークト

20世紀のアメリカに突如出現した「武器店」。
新聞記者のマカリスターは、その店に乗り込む。
気づくと彼は7000年の未来にいた。

面白いＳＦでした。

マカリスターが主人公かと思ったら、そういうわけではありませんでした。

武器店に反感を持つ男、その男の息子と話は移り変わっていき、
本当の主人公は不死人、ヘドロックでした。

マカリスターがかわいそうすぎです。
たまたま武器店に入っただけなのに、「時間シーソー」に乗せられることになり……。
どうにか助けてあげられなかったのか……。

タグ：本 ＳＦ

もりだくさんのＳＦ-空間亀裂-

空間亀裂　フィリップ・Ｋ・ディック

人口爆発により、市民の多くが凍民として冷凍睡眠中の世界。
超高速移動機の内部に亀裂が見つかり、そこから別の世界に行けることを知った
史上初の黒人大統領候補ブリスキンは、大規模な移住計画を発表するが……。

とても面白いＳＦでした。
ディックらしい勢いのある話でした。

娼館衛星のオーナーである双子の秘密が明らかになった時は、驚きで「わっ」と声が出ました。

別世界で人工衛星が破壊された時と移住が始まった時の時系列がおかしい気がするのですが、
細かいことは気にせず楽しみましょう。

タグ：本 ＳＦ

適当すぎるコイバナ

小３の娘との会話。

「友達に明日、好きな男子教えてって言われたんだけどどうしよう」
「好きな子いないの」
「いないよ。適当に言えばいいかな」
「うんうん」
「でも、他の人にばらされたらどうしよう。たいして好きでもないのに」
「他のクラスの子にしておけば。ばれても困らないから。小２の時の学級委員とかは？」
「覚えてない。まあ、適当でいいか」
「うん。適当に言っておきな」

「たいして好きでもないのに」という言葉のパワーワードみ（笑）