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笑えるユーモアミステリー-純喫茶「一服堂」の四季-

純喫茶「一服堂」の四季 東川篤哉

鎌倉でひっそりと営業する喫茶店「一服堂」。
店主は、激しい人見知り。しかし、事件の話を聞くと、豹変して鮮やかな推理を披露する。

「春」「夏」「秋」「冬」の四つの短編が収録されています。

猟奇的な殺人事件が起こりますが、それほどおどろおどろしくはないです。

キャラクターがユニークで、笑えます。

トリックも面白かったです。

殺人事件のトリックよりも、「冬」の話で明らかになる事実にびっくりしました。

表紙のかわいいイラストも、本のタイトルもミスリードになっています^^;

一服堂でおいしいコーヒーが飲みたくなりました。
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女性を狙う連続殺人?-「独り残った先駆け馬丁」亭の密会-

「独り残った先駆け馬丁」亭の密会 マーサ・グライムズ

スカーフで絞殺された女性の死体が見つかった。一年後、「独り残った先駆け馬丁」亭の近くで
女性が同様の方法で殺害された。偶然か、それとも連続殺人か?

面白いミステリーでした。

シリアスなストーリーですが、「限りある命」亭の家族がすごすぎて笑えました。
カーテン壊したりお皿落としたり、入る人はいるけれど出てくる人はいない宿屋(笑)
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リアルな人間描写のサスペンス-身代りの樹-

身代りの樹 ルース・レンデル

作家のベネットは、息子を急病で失う。
ベネットの母親モプサは、娘のために他人の子ジェイを誘拐してしまった。

とても面白かったです。

ベネット、ジェイの母親キャロル、キャロルの恋人バリー、キャロルの知人テレンスの運命が交錯して、
先の読めないストーリーでした。

子供を失ったベネットの悲しみが、胸に迫りました。

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ロシアの妖怪たちが面白かった-怪奇小説傑作集5 ドイツ・ロシア編-

怪奇小説傑作集5 ドイツ・ロシア編 H・H・エーヴェルス他

【ドイツ編】
「ロカルノの女乞食」 ハインリヒ・フォン・クライスト
「たてごと」 テオドール・ケルナー
「蜘蛛」 H・H・エーヴェルス
「イグナーツ・デンナー」 E・T・A・ホフマン
【ロシア編】
「深夜の幻影」 ミハイル・アルツィバーシェフ
「犠牲」 アレクセイ・レミゾフ
「妖女(ヴィイ)」 ニコライ・ゴーゴリ
「黒衣の僧」 アントン・チェーホフ
「カリオストロ」 アレクセイ・トルストイ

「蜘蛛」
ホテルのある部屋に泊まった人たちが、連続で自殺した。医学生はその謎を解こうとするが……。

主人公の日記形式で、主人公が徐々におかしくなっていくのがわかって、怖かったです。

「イグナーツ・デンナー」
森に住むアンドレスは、旅人を家に泊める。旅人のおかげでアンドレスの妻の病気は治ったが、アンドレスは犯罪に巻き込まれる。

読みごたえがありました。旅人の出生の秘密が明らかになるところは、衝撃的でした。

「妖女(ヴィイ)」
神学校の学生が、泊まった家で老婆に襲われる。
学生は反撃し、老婆は死亡するが、その遺体は美しい女性になっていた。
逃げ出して学校に戻った学生だったが、学長に呼び出され、亡くなった女性の回向を頼まれる。

面白かったです。
主人公にとっては、不幸としかいいようのない話ですが。
寺院の中で、妖怪が暴れまわるところがすごかったです。

「黒衣の僧」
黒衣の僧の幻覚との対話を楽しむ主人公。しかし、それを妻に見られてしまう。

危険な幻覚ではないので見て見ぬふりをすれば、よかったのかなぁ。
それでも、最終的に主人公の傲慢さが不幸な結果を招いてしまったかもしれませんが。

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フランスっぽい怪しい話-怪奇小説傑作集4 フランス編-

怪奇小説傑作集4 フランス編 G・アポリネール他

「ロドリゴあるいは呪縛の塔」 マルキ・ド・サド
「ギズモンド城の幽霊」 シャルル・ノディエ
「シャルル十一世の幻覚」 プロスペル・メリメ
「緑色の怪物」 ジェラール・ド・ネルヴァル
「解剖学者ドン・ベサリウス」 ペトリュス・ボレル
「草叢のダイアモンド」 グザヴィエ・フォルヌレ
「死女の恋」 テオフィル・ゴーティエ
「罪の中の幸福」 バルベエ・ドルヴィリ
「フルートとハープ」 アルフォンス・カル
「勇み肌の男」 エルネスト・エロ
「恋愛の科学」 シャルル・クロス
「手」 ギー・ド・モーパッサン
「奇妙な死」 アルフォンス・アレ
「仮面の孔」 ジャン・ロラン
「フォントフレード館の秘密」 アンリ・ド・レニエ
「列車〇八一」 マルセル・シュオッブ
「幽霊船」 クロード・ファーレル
「オノレ・シュブラックの消滅」 ギヨーム・アポリネール
「ミスタアユウ」 ポール・モーラン
「自転車の怪」 アンリ・トロワイヤ
「最初の舞踏会」 レオノラ・カリントン

澁澤龍彦の解説付きです。

「ギズモンド城の幽霊」
荒れ果てた古城に泊まることになった三人の兵士と芝居の監督。
その城では、かつて城主の奥方が殺されていて……。

バランスのいい幽霊譚でした。兵士の一人が、奥方を好きになってしまうところがフランスっぽいかな?

「死女の恋」
僧侶がある女性にひとめぼれして、苦悩する話。

女性が魅力的で、好きになってしまうのはしかたがない、と思いました。

「仮面の孔」
仮面舞踏会に連れ出された青年が体験する悪夢。

とても怪しい雰囲気のあるお話でした。
仮面舞踏会好きには、たまらないお話でしょう。

解説で澁澤さんがおっしゃっているように、怪奇小説というよりは幻想的なお話が多かったです。

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幽霊と怪物の出てくるお話-怪奇小説傑作集3 英米編Ⅲ-

怪奇小説傑作集3 英米編Ⅲ H・P・ラヴクラフト他

収録作品は以下の通りです。

「ラパチーニの娘」ナサニエル・ホーソーン
「信号手」チャールズ・ディケンズ
「あとになって」イーディス・ウォートン
「あれは何だったか?」フィッツ=ジェイムズ・オブライエン
「イムレイの帰還」ラドヤード・キップリング
「アダムとイヴ」A・E・コッパード
「夢のなかの女」ウィルキー・コリンズ
「ダンウィッチの怪」H・P・ラヴクラフト
「怪物」アンブローズ・ビアース
「シートンのおばさん」ウォルター・デ・ラ・メア

「ラパチーニの娘」
有毒な植物を育てている科学者とその娘、娘に恋をした青年の話。

ラストシーン、青年に協力した教授が一番怖いんじゃないか、と思いました。

「信号手」
信号手が見た幽霊の秘密とは……。

私は、この話が大好きで、もう何十回も読んでいるのですが、やっぱり面白かったです。

「あとになって」
あとになって見たものが幽霊だったとわかる、という幽霊屋敷の話。

すぐに幽霊だとわからないということは、相当リアルな幽霊なんでしょうね。
主人公の夫は、どこに行ってしまったのでしょう……。

「ダンウィッチの怪」
人ならざるものとの間に産まれた者達が引き起こす悲劇。

この話も何度も読んでいますが、やっぱり面白かったです。
怪物を望遠鏡で見た村人達の会話が、スリリングでした。

タグ: ホラー
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人間の怖さがわかる短編集-怪奇小説傑作集2 英米編Ⅱ-

怪奇小説傑作集2 英米編Ⅱ ジョン・コリア―他

「ポドロ島」L・P・ハートリイ
「みどりの想い」ジョン・コリア―
「帰ってきたソフィ・メイスン」E・M・デラフィールド
「船を見ぬ島」L・E・スミス
「泣きさけぶどくろ」F・M・クロフォード
「スレドニ・ヴァシュタール」サキ
「人狼」フレデリック・マリヤット
「テーブルを前にした死骸」S・H・アダムズ
「恋がたき」ベン・ヘクト
「住宅問題」ヘンリイ・カットナー
「卵形の水晶球」H・G・ウェルズ
「人間嫌い」J・D・ベレスフォード
「チェリアピン」サックス・ローマー
「こびとの呪」E・L・ホワイト

「ポドロ島」
猫を殺そうとする女の人が一番怖かったです。

「泣きさけぶどくろ」
主人公は、世間話として殺人の話をしただけなのに祟られてしまってかわいそうです。

「スレドニ・ヴァシュタール」
ひどい叔母に子供が復讐する話です。
クールな文章です。

「住宅問題」
幸運な男が持っている籠の中にいたのは……という話ですが、少しコミカル、でも、最後は少し怖くなるような話でした。

「人間嫌い」
ある角度から人を見ると人間の嫌な部分が見えてしまう男性の悲劇。
人間嫌いになってもしょうがないな、と思いました。

「こびとの呪」
アフリカで探検家が呪術師を殺し呪われるという話。
その呪われ方が結構ひどいです。
水木しげるさんの漫画で、猫に呪われる話があるのですが、それを思い出しました。

タグ: ホラー
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有名な作品が多い短編集-怪奇小説傑作集1 英米編Ⅰ-

怪奇小説傑作集1 英米編Ⅰ A・ブラックウッド他

収録作品は、以下の通りです。
「幽霊屋敷」ブルワー・リットン
「エドマンド・オーム卿」ヘンリー・ジェイムズ
「ポインター氏の日録」M・R・ジェイムズ
「猿の手」W・W・ジェイコブズ
「パンの大神」アーサー・マッケン
「いも虫」E・F・ベンスン
「秘書奇譚」アルジャーノン・ブラックウッド
「炎天」W・F・ハーヴィー
「緑茶」J・S・レ・ファニュ

「幽霊屋敷」は、なかなか怖い幽霊屋敷の話だなと思って読んでいたのですが、途中で特殊な人物が幽霊屋敷を作っていたということがわかって意外な展開でした。

「猿の手」と「パンの大神」は、読んだことがあったのですが、やはり面白かったです。
「猿の手」の最初は幸せそうだった家族が壊れてしまうところが、怖く切ないです。

「いも虫」は、いも虫嫌いの人が読んだら卒倒しそうです。

「秘書奇譚」は、秘書が訪ねた家の主人が怪しく、使用人も怪しく、雰囲気がよいです。最後のごたごた感もよいです。

「炎天」は、「世にも奇妙な物語」にでてきそうな話でした。

タグ: ホラー
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妖しい雰囲気のミステリー-深夜の市長-

深夜の市長 海野十三

深夜の散歩を趣味とする僕は、今夜もT市を散策していた。すると、殺人を目撃し、犯人に襲われる。
犯人は逃げ、意識を取り戻した僕は、警官に追われる。
僕をかくまってくれたのは、一人の老人。彼は、“深夜の市長”と呼ばれる人物だった……。

ミステリーの短編集です。
江戸川乱歩に、科学を足して、耽美を引いた感じのお話でした。

表題作の「深夜の市長」は、夜のT市を牛耳る深夜の市長、仲間の科学者、飲み屋の女性など、昼間とは全然違う世界が、夜に現れるというところが面白かったです。

ただ子供の扱いがひどすぎると思いました。
昭和ならOKでも、令和ではNGだなぁ、と……。

表題作以外の収録作品は、以下の通りです。
「空中楼閣の話」
「仲々しなぬ彼奴」
「人喰丸鋸」
「キド効果」
「風」
「指紋」
「吸殻」
「雪山殺人譜」
「幽霊消却法」
「夜毎の恐怖」

折れ線グラフが鍵となる「キド効果」が面白かったです。

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面白いSF短編集-伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触-

伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触 マレイ・ランスター他

伊藤典夫さんが翻訳したSF短編集です。とても面白かったです。

「最初の接触」マレイ・ラインスター
「生存者」ジョン・ウインダム
「コモン・タイム」ジェイムズ・ブリッシュ
「キャプテンの娘」フィリップ・ホセ・ファーマー
「宇宙病院」ジェイムズ・ホワイト
「楽園への切符」デーモン・ナイト
「救いの手」ポール・アンダースン

「最初の接触」
カニ星雲で異星の船と接触した地球人。
異星人を信頼することはできない。地球の位置を異星人に知らせることなく、地球に帰ることはできるのか。
異星人を抹殺するしかないのか……。

ラストがなかなか爽やかでした。

「生存者」
火星に行く宇宙船が故障し、火星に着陸できず、火星の周りをぐるぐる回り続けることになってしまった。
食料は足りなくなっていく……。

途中でラストの想像はついたのですが、それでも怖かったです。

「キャプテンの娘」
ある新興宗教が支配的な惑星からやってきた宇宙船の乗客が突然倒れた。
医師は、病気の原因を探り始める……。

フクロムシという寄生生物がいることを初めて知りました。
なかなかエグイ生物です。
人類も何かに寄生されているのかも、なんて^^;

「救いの手」
人類が他の種族に支援をするかどうかを決める重要な会議。
スコンタール人の代表が無礼な態度をとったため、スコンタール人への支援は中止された。
彼がそんな態度をとった理由とは……。

ある文化が、他の文化を駆逐してしまう。そのまま現実にあてはまります。
考えさせられるお話でした。

タグ: SF
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