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わかりやすい宇宙論-14歳からの宇宙論-

「14歳からの宇宙論」 佐藤勝彦

アシモフの「夜来たる」の紹介から始まり、宇宙の構造、ビッグバン宇宙論、インフレーション理論などわかりやすく解説されています。

数式が出てこないので、とっつきやすかったです。

超弦理論のところは、ちょっと理解できませんでしたけど。


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気軽に読める幻想文学の短篇集-タイムマシンの殺人-

明けましておめでとうございます。

今年も義実家で嫌味を言われたり嫌がらせをされたりしましたが、嫌なことはさくっと忘れて、楽しく生きていきたいと思います。

嫌なことを忘れるには読書が一番だよね、ということで、本の紹介です。

「タイムマシンの殺人」 アントニー・バウチャー

ホラー、SF、ファンタジーの短篇集です。

「噛む」
砂漠の街でスパイ活動をしている主人公は、偶然出会った知り合いにゆすられる。
人食い鬼が出るという家の噂を聞き、男を殺害してその家に隠そうとするのだが……。

砂漠の風を感じるクールなホラー。
S・キングが好きそうな話です。

「タイムマシンの殺人」
好きな女性と結婚するには、金持ちにならなければならない。
金持ちになるには、おじを殺害して遺産をもらうしかない。
発明家のパートリッジ氏は、タイムマシンを使って完璧なアリバイを作ったが……。

ずいぶんと短絡的な主人公。
途中で殺人をしなくても金儲けの方法があると気づくのですが、そこがおかしくもあり、哀しくもあり。

「悪魔の陥穽」
ついうっかり自分に呪いをかけてしまったギルバート。
一日ひとつ罪を犯さなければ、悪魔に命をとられてしまう。

おしゃれな話。ラストが爽やかです。

「たぐいなき人狼」
ウルフ教授は、自分が人狼であると魔術師に教えられる。
自分が特別な人間であると知り、かつての教え子であり恋人だったグロリアに、再び振り向いてもらえるのではないかと期待するが……。

恋愛あり、闇の組織あり、アクションありで面白かったです。
映像化されたら、更に面白そう。

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異色のミステリー-エステルハージ博士の事件簿-

「エステルハージ博士の事件簿」 アヴラム・デイヴィッドスン

バルカン半島にある架空の国で、法学博士、哲学博士、医学博士、文学博士、その他もろもろの博士号をもつエステルハージが、いろいろな謎を解決する。

とても面白いミステリー(SF? ファンタジー?)でした。

でてくる謎は、30年間眠り続ける少女、盗まれた宝冠、魔術師、ローレライなど不思議なものばかりです。

架空の国が詳細に作りこまれていて、異世界に迷いこんだような感覚になりました。


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馬と少年の成長のお話-馬と少年-

「馬と少年」 C.S.ルイス

漁師の養子シャスタは、奴隷として売られそうになる。シャスタは、ものいううアブレーと一緒にナルニア目指して旅立つ。

ナルニア国シリーズの第五巻です。
とても面白いファンタジーでした。

背中を草にこすりつけて四本の足をぶらーんとさせているブレーがかわいい。
見栄っぱりなところがあるけれど、良い馬です。

時代的には、ピーターたち四人がナルニアの王だった時の話です。
エドマンドが「裏切り者でも改心することがある」と言うシーンは、感動的でした。

シャスタとアラビスが喧嘩しては仲直りを繰り返していて、結婚したほうがそれがやりやすいということで結婚するというのが、おしゃれな終わり方でした。

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ニヤリとさせられる短篇集-けだものと超けだもの-

「けだものと超けだもの」 サキ

皮肉っぽいユーモアのある短編36篇が収録されています。
タイトルの「けだもの」は動物のことで、「超けだもの」は人間のことなのかな?

「開けっぱなしの窓」は以前に読んだことがあったのですが、よくできた話だなと思いました。

「毛皮」に出てくるエリナーみたいな人は、友達にしたくないです。

訳者あとがきによると、熊本に「かせいた」というマルメロを使ったお菓子があるそうです。
いつか出会いたい……。

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わくわくする船の旅-朝びらき丸 東の海へ-

「朝びらき丸 東の海へ」 C.S.ルイス

エドマンド、ルーシィ、いとこのユースチスは、船を描いた絵の中に吸い込まれる。
そして、カスピアン王子と一緒に朝びらき丸に乗り、冒険の旅が始まる。

ナルニア国シリーズの第三作です。
とても面白いファンタジーでした。

最初は嫌味な性格だったユースチスですが、あることをきっかけに生まれ変わります。

朝びらき丸でいろいろな島に立ち寄りますが、くらやみ島が一番怖かったです。

スイレンに埋め尽くされた海が美しかったです。
映画化されていますが、映画ではどう表現したのでしょう。
機会があったら、映画を見てみたいと思います。

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過去の事件を探る名探偵-象は忘れない-

「象は忘れない」 アガサ・クリスティー

推理作家ミセス・オリヴァは、パーティーで初対面の女に質問される。オリヴァの名づけ子シリヤの両親は約十年前に心中しているが、男が先に女を撃ったのか? それとも、女が男を撃ったのか?
オリヴァは名探偵ポアロに相談する。オリヴァとポアロは、昔のことを覚えている人を探し、過去の事件の真相に迫る。

とても面白いミステリーでした。

地道な聞き込みの結果明らかになった真相は、とても悲しいものでした。
誰も悪人ではなかったのに、どうにかできなかったのだろうか、と考えてしまいます。
でも、ミセス・オリヴァが名台詞で最後をしめてくれるので、爽やかな終わり方でした。

ちなみに、ヘイスティングスは登場しません。

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少年が勇気を出して戦うファンタジー-ミオよ わたしのミオ-

「ミオよ わたしのミオ」 アストリッド・リンドグレーン

両親のいない少年ボッセは、養父母の家で辛い生活を送っていた。
ある日、果物屋のおばさんから金のリンゴをもらったボッセは、魔神によって「はるかな国」に連れて行かれる。そこで、ボッセは王子ミオとなり、幸せを手に入れる。
しかし、その国では残酷な騎士カトーが人々を苦しめていることを知り、ミオはカトーと戦うことになる。

とても面白いファンタジーでした。

ミオが恐怖を乗り越えて戦うところが良いです。

不幸な子供が異世界に行くという部分は、同じ作者の「はるかな国の兄弟」と同じなのですが、この本のほうがはっきりしたハッピーエンドで、読後感が爽やかでした。

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情報満載のミステリー-黒死館殺人事件-

「黒死館殺人事件」 小栗虫太郎

降矢木家の豪邸、黒死館で弦楽四重奏団の一人、ダンネベルク夫人が殺害された。
探偵、法水鱗太郎の出番だ。

「三大奇書」とも言われる本ですが、普通にとても面白いミステリーでした。

屋敷の怪しい雰囲気、法水が語りまくる知識……とても贅沢な本でした。

法水がトリックを解説して、「なるほど」と思ったのに、それが容疑者を動揺させるためだったとわかった時の衝撃^^;
そのトリックで一本ミステリーが書けると思うのですが……贅沢。

犯人の意外性はありませんでしたが、この本は法水の思考を楽しむ本なので、それで良いのでしょう。

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奇妙で美しい恋愛小説-夜は短し歩けよ乙女-

「夜は短し歩けよ乙女」 森見登美彦

大学の後輩「黒髪の乙女」に思いを寄せる「先輩」は、夜の街や古本市、学園祭で彼女を追いかけ、すれ違い、巡りあう。

とても面白い恋愛小説でした。

登場人物は変人ぞろいで、奇妙なことばかり起こります。

学園祭がとても楽しそうで、京大に行きたくなりました。

クライマックスの夜明けのシーンが美しかったです。

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