SSブログ

妖しい雰囲気のミステリー-深夜の市長-

深夜の市長 海野十三

深夜の散歩を趣味とする僕は、今夜もT市を散策していた。すると、殺人を目撃し、犯人に襲われる。
犯人は逃げ、意識を取り戻した僕は、警官に追われる。
僕をかくまってくれたのは、一人の老人。彼は、“深夜の市長”と呼ばれる人物だった……。

ミステリーの短編集です。
江戸川乱歩に、科学を足して、耽美を引いた感じのお話でした。

表題作の「深夜の市長」は、夜のT市を牛耳る深夜の市長、仲間の科学者、飲み屋の女性など、昼間とは全然違う世界が、夜に現れるというところが面白かったです。

ただ子供の扱いがひどすぎると思いました。
昭和ならOKでも、令和ではNGだなぁ、と……。

表題作以外の収録作品は、以下の通りです。
「空中楼閣の話」
「仲々しなぬ彼奴」
「人喰丸鋸」
「キド効果」
「風」
「指紋」
「吸殻」
「雪山殺人譜」
「幽霊消却法」
「夜毎の恐怖」

折れ線グラフが鍵となる「キド効果」が面白かったです。

nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 1

mayu

サイトーさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2019-12-16 21:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。