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ある青年の一生-田舎教師-

「田舎教師」 田山花袋

文学青年、林清三は家が貧しいため進学を諦め、田舎の小学校の教師になる。
女におぼれ借金を作るが、改心して仕事に打ち込む。
その矢先、病気になり、若くして亡くなった。

主人公はかわいそうなのですが、それほど悲劇的な感じはしませんでした。
自然や人物についての描写が精密で、一幅の絵のように見ることができるからかもしれません。
漱石の「草枕」的な感じ。

昭和27年に書かれた解説が付いていたのですが、評論家の方が結構ディスっているのが、少し笑えました。
今の解説は、作品を賞賛するものがほとんどという気がするのですが、昔の解説は厳しいです。

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