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すぐそこにあるディストピア-ザ・サークル-

ザ・サークル デイヴ・エガーズ

世界最高のIT企業「サークル」に就職したメイ。
スタイリッシュな社屋、無料のカフェテリア、週末のパーティー、優秀な社員(サークラー)……。
メイの未来は明るいはずだったのだが……。

面白かったです。
読後感はあまりよくなくて、考えさせられるお話でした。

全体主義の監視社会、ディストピアが生まれるまでのお話です。

メイはお客さんの問い合わせに答える仕事に就くのですが、
それだけでなく、サークルのイベントに参加してSNSに写真を載せたりコメントを出したり、という活動も要求されます。

面倒くさいなぁと私だったら思いますが……。

メイは成功と失敗を繰り返しながら、サークルにのめりこんでいきます。

安価で簡単に設置できる「シーチェンジ」という監視カメラ、
子供の骨に埋め込むマイクロチップ……。

出てくるテクノロジーには便利そうだなと思う物もありました。
どこまでが良くてどこからが悪いのかという線引きは難しいですね。
全て善意から生まれたテクノロジーだし……。

“善意”というのが一番怖いのかもしれないと思いました。

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mayu

はじドラさん、nice!ありがとうございました。
by mayu (2018-01-19 21:53) 

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