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怪奇小説の傑作-白魔 アーサー・マッケン作品集成<1>-

白魔 アーサー・マッケン作品集成<1> アーサー・マッケン

中短編集です。面白かったです。

「パンの大神」
タイトルはよく聞いていたのですが読んだことがなくて、
いざ読んでみたら「ああ、こういう話なのかー」と納得しました。

人体実験された女性が“この世ならざるもの”を見て正気を失い、そして……
という話ですが、ミステリーっぽくて謎がどんどん明らかになるところが面白かったです。

人体実験を行った医者が最後まで生き残るというのが、意外でした。
真っ先に死にそうなのに……。


「輝く金字塔」
道に奇妙な石が置かれ、その石の謎を探ったら……。

ピラミッドの描写が、結構すごかったです。まあまあ怖いです。

「白魔」
アンブローズは、悪とは何かを語り出した。
彼が貸してくれた帳面には、一人の女性の人生が綴られていた。

この本の中では、一番怖かったです。
曖昧な書き方が想像力をかきたてます。

「生活の欠片」
普通の小市民であるエドワードが、少しずつ自分のルーツである過去に魅せられていく話。

誰の心の中にも、過去・自然・不可思議なものにひきつけられる部分というのがあるのかな。

怪奇小説が好きな人に、お勧めの本です。

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コメント 3

mayu

ネオ・アッキーさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2019-05-30 22:39) 

mayu

tarouさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2019-06-02 22:16) 

mayu

(。・_・。)2kさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2019-06-02 22:17) 

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