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学校にまつわる不思議な話-不思議の扉 午後の教室-

不思議の扉 午後の教室 大森望編

芥川龍之介、有川浩、小松左京、ジョー・ヒル、平山夢明、古橋秀之、湊かなえ、森見登美彦の作品が収録されている短篇集です。
面白かったので、おすすめです。
多少ネタバレあります。






「三時間目のまどか」 古橋秀之
三時間目の数十秒間だけ、教室の窓に映る女の子の姿。

多くのSF作家が頭を悩ませた問題を軽々と飛び越えるところが爽やかでした。

「お召し」 小松左京
三千年以上前の文書が発見された。
そこに書かれていた驚くべき真実とは……。

子供たちの姿がリアルでした。
自分の頭の中の長官と調査官のイメージが、最初と最後でガラリと変わるところが面白かったです。

「テロルの創生」平山夢明
影(オンブル)と呼ばれる子供たちが通う学校。
少年、巳影は自分たちの使命を知った……。

昭和っぽい世界が実は……というのが面白かったです。
こぼれる内臓に平山夢明みを感じました。

この短編と同じテーマの作品を読むたびに思うこと。

コストかけすぎや。
3Dプリンターでパパっとやらんかい。
わざわざ学校作っとる場合か。
そんな資源どこにあるんや。

となぜか関西弁になってしまう……。

「ポップ・アート」 ジョー・ヒル
中学校で、おれはアートと親友になった。アートは、空気で膨らませる人形だった……。

しゃべって動く風船人形というのがファンタジー。
中味は、真面目な青春の話です。

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mayu

サイトーさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2021-03-11 10:57) 

mayu

ネオ・アッキーさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2021-03-16 11:06) 

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