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心がしんとする話-遠い山なみの光-

「遠い山なみの光」 カズオ・イシグロ

英国に住む悦子の長女が自殺する。母親を心配して次女が家に泊まりに来たことをきっかけに、悦子は過去を思い出す。戦後の長崎で、佐知子とその娘、万里子に出会ったことを……。

静かで、少し不気味な感じもする、面白い本でした。

周りから疎まれている佐知子に、なぜ悦子は話しかけたのか。悦子が「お人好し」だからなのか。悦子が自分と似たものを佐知子に感じたからなのか。いろいろ考察できそうです。

悦子が万里子を探していて、足にからみついた縄を拾って、それを持ったまま万里子に近づくシーンがあるのですが、「早く縄捨ててー。なんか怖いから」と思いました。
万里子も怖がっているのに、なぜ捨てない。

はっきりと説明されていない部分が多いですが、それがそんなに嫌にならない不思議な話でした。

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コメント 4

mayu

@ミックさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-08-15 08:24) 

mayu

鉄腕原子さん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-08-15 08:25) 

mayu

xml_xslさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-08-15 08:25) 

mayu

サイトーさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-08-15 08:25) 

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