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ifの世界を描いたSF-高い城の男-

「高い城の男」 フィリップ・K・ディック

第二次世界大戦で、日本とドイツが勝利した。
アメリカの芸術品を販売するチルダンは、通商代表部の田上に商品を売り込んでいた。
世間では、戦争でドイツと日本が負けた世界についての本が流行っていた。その本の作者は、ドイツによる暗殺を怖れて、防犯完璧な高い城に住んでいるというのだが……。

とても面白いSFでした。

チルダンは日本人に対して嫌悪と憧れを同時に抱いていて、その複雑な心理描写が見事でした。

登場人物がやたらと筮竹で卦を立てるのですが、今の日本人はやらないことだなと思いつつも、面白かったです。

田上がドイツへの怒りからとった些細な行動が、一人の芸術家を救うことになるのが爽快でした。

ハッピーエンドとは言えないかもしれませんが、勇気をくれる終わり方でした。


タグ:SF
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mayu

xml_xslさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-07-20 14:48) 

mayu

サイトーさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-07-20 14:49) 

mayu

鉄腕原子さん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-07-20 14:49) 

mayu

@ミックさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-07-20 14:50) 

mayu

いっぷくさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2024-07-20 14:50) 

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