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ロシアの妖怪たちが面白かった-怪奇小説傑作集5 ドイツ・ロシア編-

怪奇小説傑作集5 ドイツ・ロシア編 H・H・エーヴェルス他

【ドイツ編】
「ロカルノの女乞食」 ハインリヒ・フォン・クライスト
「たてごと」 テオドール・ケルナー
「蜘蛛」 H・H・エーヴェルス
「イグナーツ・デンナー」 E・T・A・ホフマン
【ロシア編】
「深夜の幻影」 ミハイル・アルツィバーシェフ
「犠牲」 アレクセイ・レミゾフ
「妖女(ヴィイ)」 ニコライ・ゴーゴリ
「黒衣の僧」 アントン・チェーホフ
「カリオストロ」 アレクセイ・トルストイ

「蜘蛛」
ホテルのある部屋に泊まった人たちが、連続で自殺した。医学生はその謎を解こうとするが……。

主人公の日記形式で、主人公が徐々におかしくなっていくのがわかって、怖かったです。

「イグナーツ・デンナー」
森に住むアンドレスは、旅人を家に泊める。旅人のおかげでアンドレスの妻の病気は治ったが、アンドレスは犯罪に巻き込まれる。

読みごたえがありました。旅人の出生の秘密が明らかになるところは、衝撃的でした。

「妖女(ヴィイ)」
神学校の学生が、泊まった家で老婆に襲われる。
学生は反撃し、老婆は死亡するが、その遺体は美しい女性になっていた。
逃げ出して学校に戻った学生だったが、学長に呼び出され、亡くなった女性の回向を頼まれる。

面白かったです。
主人公にとっては、不幸としかいいようのない話ですが。
寺院の中で、妖怪が暴れまわるところがすごかったです。

「黒衣の僧」
黒衣の僧の幻覚との対話を楽しむ主人公。しかし、それを妻に見られてしまう。

危険な幻覚ではないので見て見ぬふりをすれば、よかったのかなぁ。
それでも、最終的に主人公の傲慢さが不幸な結果を招いてしまったかもしれませんが。

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