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しょうもない人類、それでも-タイムクエイク-

タイムクエイク カート・ヴォネガット

2001年、タイムクエイクが発生し、全てのものが10年前に逆戻りした。人々は、過去の行為をそのまま繰り返すことになる。

小説だけど、エッセイのような、警句集のような。
シニカルでユーモラスで、愛にあふれている本です。
人生に迷った時に、何度も読み返したくなるような本です。

著者が最初に書いた「タイムクエイク1」がひどい出来だったので、そこからましな部分を切り出したのが、この「タイムクエイク」だそうなので、ストーリーとしてはわかりにくいところもあります。

私の想像ですが、「タイムクエイク1」にはSF作家のキルゴア・トラウトが人類を救うかっこいいシーンの数々があり、ヴォネガットはそれが恥ずかしくなってしまい、この本を作ったのかなぁと思います。

この本の中で好きな部分を引用します。

故ユージン・デブズの言葉 「下層階級が存在するかぎり、わたしはそれに属する。犯罪分子が存在するかぎり、わたしはそれに属する。 刑務所に囚人が存在するかぎり、わたしは自由ではない」

キルゴアの教義 「あなたは病気だったが、もう元気になって、これからやる仕事がある」

チリンガ・リーン!
タグ: SF
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mayu

ネオ・アッキーさん、nice!ありがとうございます。
by mayu (2019-09-02 22:06) 

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