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幻想の世界~伝奇集~

伝奇集
伝奇集
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.20
J.L.ボルヘス作 / 鼓 直訳
岩波書店 (1993.11)
通常2-3日以内に発送します。

アルゼンチンの作家、ボルヘスの短編集です。

「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」・・・百科事典に、ウクバールという架空の国の記述を見つける。そして、架空の国の物体が現実の世界に現れる。この世界は、トレーンになるのだろうか・・・。

「円環の廃墟」・・・男は、自分の息子を夢見る。自分の息子を現実に産み出すために。息子が現実の存在となった時、男は自分も誰かの夢の産物であることを知る。

「バベルの図書館」・・・この世界は、巨大な図書館であり、人々は一冊の本を探している。

というような幻想的な話が、衒学的に語られます。

文章は、ちょっと難しいです。理解しようとしなければ、楽しめると思います
(私がそうなので・・・)。

キーワードとしては、無限、副本、想像の現実への侵入、並行世界といった感じでしょうか。
知的な迷宮世界を楽しめる本です。


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